天皇譲位にさきがけて4月1日、新元号「令和」が発表されました。万葉集の中の「時に、初春の令月にして、気淑く風和ぎ」という一節からとり、「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」という意味を込めて決められたそうです。
日本中が素敵な元号だなあ!と感じている一方で実は「令」という字は縁起が悪いという意見もあるようです。
一体縁起が悪いとはどういうことでしょうか?調べてみました。
新元号の令和は「令」縁起が悪い?
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新元号が発表されました!
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— 久里浜 サラリーマン (@komase_madaishi) 2019年4月1日
初めてみた時の違和感ってこれだったんですね。これまで2文字目でしか令をみたことなかったから、一文字目にくることでしっくりこなかったというわけか!!ああ。胸のつかえがとれたようにスッキリしました!笑
それはさておき、「令」って縁起が悪いのでしょうか・・・?
韓国人「日本の新しい年号が気持ち悪い、令和の「令」は命令の令である、高圧的に他方を見下ろす文字である」 韓国の反応 https://t.co/XNGuOjDRln pic.twitter.com/KpAONMVfIT
— まおーの総合アンテナ (@uc497h3n) 2019年4月3日
なるほど、命令の「令」で使われますね。
俺 病気かな
「令和」の令にネガティブなイメージしかない自分がいる令状
徴兵令
法令
政令
省令
条令
命令令をもって和を保つ
まさかね・・・— 鬼島津 (@niiro0501) 2019年4月1日
「令」を使われる文字には、従え、上からの指示、というイメージを持つ人がいるようです。
なぜ「令」は今まで使われてこなかったのか?
歴史学者で東京大学史料編纂所の本郷和人教授が令和の「令」の字に理由があるとして、3つの点を説明する。
「『令』は上から下に何か『命令』する時に使う字。国民一人ひとりが自発的に活躍するという説明の趣旨とは異なるのではないかというのが、まずひとつ批判の対象にならざるを得ない。
多くの人が命令という漢字がぱっと思い浮かんだように、令という字には、上から下に指示を出すときに使う文字。家制度がなくなり、個人の時代となっている今の時代にそぐわないのでは?と解説されています。
もうひとつは、『巧言令色鮮し仁』という故事。“口先がうまく、顔色がやわらげて、人を喜ばせ、媚びへつらうことは、仁の心に欠けている”という意味で、この『仁』は儒教で最も大切な概念。今でいう『愛』を意味し、それに一番遠いのが巧言令色だと言っている。そこが引っかかる。
「令色」というのは愛想よくとりつくろった顔色。という意味だそうです。色が顔色だといしたら、令は愛想よく取りつくろった。ということになるのでしょうか。胡散臭い営業スマイルだとか、本当は嫌いなのに、先輩や上司に気に入られようとして笑うイメージでしょうか。
確かに、あまりいいイメージではないですね。
皇太子殿下は日本中世史の研究者で、当然『令旨』という言葉もご存知だと思う。これは皇太子殿下の命令という意味で、天皇の命令ではない。つまり、『令』という字は皇太子と密接な結びつきがあるもので、天皇の密接な関係があるのは『勅』『宣』などの字。(天皇の生前退位で定める)新元号とは少しずれている。
引用:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190403-00010000-abema-soci
「令旨」という言葉があるのですね。皇太子の命令という意味だそうで、天皇に即位するのに皇太子の命令という意味だと、ちょっとずれますね。
こういったことから、これまで「令」という字は使われてこなかったのかもしれませんね。
令和ってよくないという声
令和っていいよね!という声
大事なのは「令和」という字じゃない!
安倍総理「令和には、人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つという意味が込められております」「厳しい寒さの末に綺麗に咲き誇る梅のように、日本人ひとりひとりが美しい花を咲かせられるような時代に」めっちゃいい元号や。#新元号
— あかしゆか (@akyska) 2019年4月1日
感想
伝統も大事ですが、時代は流れるもの。古来のままの意味にとらわれていたら、世の中のものほとんどのものがおかしい、ということになりそうです。
色んな意味を理解しつつ、令という字に新しく素晴らしいイメージを吹き込むように、私たちは令和時代を築いていきたいですね!